統一協会信者の救出を試みた家族に480万円の賠償命令
2014.2.20公安局の摘発を受けた中国のカルト教団「全能神」
2014.8.22最近、日本の仏教界の中で、「カルト問題の取り組みは寺院の社会活動である」という認識が高まってきています。カルト問題は宗教忌避、宗教離れの大きな原因と見た住職さんたちは、寺院の信頼を取り戻すために、また檀家の子弟をカルトの被害から守るために、啓蒙と情報提供を始めています。特に注目を集めているのは、曹洞宗の活動です。曹洞宗は昨年の3月、カルトによる被害防止を目的に、注意喚起のポスターを制作し、配布することを、ホームページ上で発表しました。ポスターには、「どうしてカルト団体は大学生を勧誘するのか」、「どういった手口があるのか」、「カルト教団に関わるとどうなってしまうのか」などの説明が掲載されています。また、「対処法」として、次のような内容が書かれています。「一人でいる時に声をかけて来ることが多いので、知らない人がアプローチして来たら、その人が何のために近付いて来たかを確認する。しつこい勧誘を受けたり、セミナーに参加してしまった時には、大学の学生相談室や支援窓口へ相談しよう。名前や電話番号、住所をむやみに教えない。主催者や講演者、講演内容がはっきりしない勉強会や講演会には参加しない。危険だと思ったら、はっきりと断る。」この他にも、伝統仏教教団の中では、真宗大谷派や日蓮宗もカルト防止対策のパンフレットを作成し、啓蒙を行なっています。