今、韓国のキリスト教会に深刻なダメージを与えている異端集団があります。その正式名は、「新天地イエス教証拠幕屋聖殿」です。会長の李(イ)マンヒの神秘体験に基づいた教理は、特に聖書の黙示録の解説に重点を置くもので、「啓示の御言葉」を受けていない一般の牧師たちには分からないということですが、その特異な教えを広めるために巧妙な手口を用いています。「新天地イエス教」のメンバーは厳しい訓練を受けた後、正統キリスト教会の信徒になりすまし、3年から10年、潜伏します。その間、熱心に集会に出席して、模範信者を装い、奉仕もします。やがて、セルグループのリーダーになったり、教会役員になったりします。信徒たちの信用を得たところで、少しずつ、個人的に新天地の教理を吹き込み、教会員の心を奪い、最後には牧師解任を決議して追い出し、新天地出身の牧師を招聘する、ということです。このような「教会乗っ取り事件」は、韓国で増え続けています。また、在米韓国人社会においても、新天地の活動が活発化しています。更に、在日の信者数も増えており、4か所の拠点から組織の拡大を図っています。