I'm ok,you're ok
2012.2.16クリスマスのルーツ
2012.2.16最近、TETSU AND TOMOという漫才コンビが歌う「なんでだろう」という曲が大ブームとなっています。その歌に共感できる人が多いからでしょうか。確かに、人生の中で、「なんでだろう」と聞きたくなることがよく起きるものです。
今年の1月に、ある知り合いの宣教師Hさんの引っ越しの手伝いをしました。とても信仰深いご夫婦ですが、朝から晩まで、トラブル続きでした。まず、交通 事故が起きました。Hさんは、日本レンタカーから、一番大きなトラックを借りましたが、レンタカーの事務所から家に帰る途中、角を曲がろうとした時、路上に停めてあった車を派手に擦ってしまいました。しかも、それがスポーツカーで、ロードスターという、とても高価な外車です。
その直後、手伝いに来るはずの二人の宣教師が、都合で来られなくなってしまった、という連絡が入りました。しかも、パキスタンからHさんの家に遊びに来ていた男性が、引っ越しの日になって、急に体調を崩し、一日中、寝ていなければなりませんでした。
次に、荷物をトラックに乗せている最中に、雨交じりの雪が降り始めました。何とか、荷物をトラックに積んで、新しい家に持って行こうとしましたが、トラックが大き過ぎて、角が曲がれません。結局、家から50メートルほど離れた場所にトラックを停めて、そこから雨の中を、荷物を運ばなければなりませんでした。夕方までかかりましたが、やっとの思いで、一回目の荷物を無事に運び終えて、もう一度、古い家に戻って、残っていたタンスなどをトラックに乗せました。私はトラックの中で、荷物を受け取って、その配置を決める仕事をしていましたが、突然、「きゃー」という叫び声と、「ガシャン」という、ガラスの割れる音が聞こえて来ました。二階からタンスを降ろす時に、誰かが玄関にあった電気傘を壊してしまったらしいのです。
最後に、Hさんの家族のパスポートなど、大切な書類が入っている、人の背丈ほどのファイリング・キャビネットをトラックに乗せました。土砂降りの雨になっていましたが、いつもの50メートル離れている所にトラックを停めて、後ろのドアを開けました。すると、山の土砂崩れのごとく、Hスさんのファイリング・キャビネットとその引き出しが全部、倒れて来て、中の書類がパラパラと、濡れた地面 に散らばって行ったのです。この他にも、幾つものトラブルが次から次から、発生しましたが、Hさんたちは、「なんでこういうことになるんだろう」とつぶやきながらも、決して、落ち込むことはなかったのです。笑顔を絶やさなかったのです。なんと素晴らしい信仰だろうと思いました。何が起こっても、すべてが神の御手の中にあって、神の目的がある、という信仰なのです。
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」(ローマ八章二八節)。
あなたも、「なんでだろう」と、日常生活の中で起こる出来事について悩んでいませんか。つぶやいてばかりいても、何も始まりません。神の目的があると信じて、神にゆだねてみませんか。きっと、心が平安になります。積極的に問題に立ち向かう勇気もわいてくるはずです。