世界最大の出来事
2012.2.16お母さん、神様の肌は何色?
2012.2.16日本語の『神』という字は、「示」偏と「申」というつくりから成っているもので、「示」は元々祭器を指しており、供え物を入れる器のことです。「申」は霊の世界からの発言を意味するもので、シャーマン(霊媒)と深い関係があります。古来の日本人は、自然現象を「神」として崇めました。これは「アニミズム」と言って、あらゆる物の内に魂を認める思想です。人間も、動物も、植物も、山のような無生成物も、信仰の対象となる「神」でした。また、亡くなった先祖も「神」として崇拝されました。人間が死んでも、その「魂」が家から余り遠く離れないと考えられており、収穫を祝福してくれたり、災いから守ってくれたりすると信じられていました。そこで、「神」を迎え、「神」と交流することを目的とした祭りも行われました。この他に、古事記に登場するような、神々もありましたが、大体において、日本古来の宗教では、神と人間との隔たりがありませんでした。人は神であり、神は人だったのです。以上のような神観念は未だに、日本の現代社会に深く根差しています。
「初めに、神が天と地を創造した」と、聖書の第一ページのトップに記されています。同志社大学の創立者新島讓は、十八才頃(一八六〇年)、初めて漢文で書かれたキリスト教の書物を読んで、創世記一章一節の聖句を見て考えさせられました。 「なるほど、この世界のあらゆる物は、これを造った神様がいなくてはできないはずだ。机は大工が作ったものだ。しかし、その机を作った大工も、大工が用いた材木も、元はと言えば、決して人間の業でできたものではない。するとこの書物にある通 り、この世には真の神様というものがおられて、この天地万物を造り、ご支配していらっしゃるに違いない」と納得し、信仰の道へ入ったということです。
「初めに、神が天と地を創造した。」
この神によって造られなかったものは一つもありません。神は、人間をはじめ万物の創造者です。神は創造者であり、人間は被造物です。ですから、神と人間との間には本質的な区別 があるのであって、人間が神であったり、神になったり、また神を造ったりなどできるはずがありません。人間は造り主の前で、実にちっぽけな者です。神が造られた大宇宙のことを考えても、そのことがよく分かります。私たちが住んでいる銀河系には、2000億個から4000億個もの星があると推定されています。銀河系の直系は、およそ100京(ゼロが18もある)キロもあるそうです。銀河系の中の個々の星と星の間の平均距離は、60兆キロと言われています。
しかし、この銀河系という私たちの星雲は、全宇宙のほんの小さな一部分に過ぎません。宇宙には、1000億個の星雲があると、天文学者たちは推定しているそうですが、それらはすべて、法則に従って秩序正しく運行しているのです。数年前に、ハレー彗星が地球に接近して来ましたが、驚いた天文学者は一人もいませんでした。彼らはずっと前から、ハレー彗星がやって来ることが分かっていたのです。ハレー彗星は、76年かかる旅をずっと続けています。一日に十万キロも走っていますが、何年何月何日に肉眼に見えるほどに地球に接近するとどうして予測できるでしょうか。非常に正確に動いているからです。
詩篇の中で、ダビデ王はこう語っています。
「主は大いなる方。大いに賛美されるべき方。その偉大さを測り知ることができません。」