ものみの塔聖書冊子協会から排斥処分を受けたために、組織に残っている自分の母親に7年間、会うことができず、姉妹とも連絡を取ることが許されなかったことは差別であるとして、一人の元エホバの証人が組織を起訴した裁判で、ベルギーの最高裁が1月24日に、組織の原告に対する行動は差別であると認められる判決を下しました。これは、世界初の判断として、世界各地で注目されています。ものみの塔は、組織を離れた人間と交際をしてはならないと、信者を厳しく教育しています。例え、家族であっても、忠実な信者は元エホバの証人を無視しなければなりません。この歪んだ、冷酷な方針のために、世界中の元証人は言い知れない精神的苦痛を味わわせられてきました。しかし、これまで、この差別行動について法的に訴えても、「宗教団体の持つ信仰信条実践行動の一つ」ということで、司法に取り上げられることはありませんでした。ベルギーの最高裁が下した判決は、まさに画期的なものであり、今後も大きな反響を呼びそうです。