ベルギーの最高裁がものみの塔の差別を認める
2012.2.16「エホバの証人」救済の書、出版へ
2012.2.16 JEA(日本福音同盟)の社会委員会から理事会に提出された、キリスト教会のカルト問題に関する声明文が、各教団、及び、各宣教団体の代表者に郵送されることになりました。元々の文書と比較すると分かるように、かなり骨抜きにされており、以下のようになりました。
「日ごろの日本福音同盟への厚いご支援・ご協力に心から感謝します。ご承知のとおり、近年、教会関係指導者による暴力、セクシュアル・ハラスメント、財産の奪取などの不祥事が増えており、裁判でその真偽が争われたり、一般のメディアでも取り上げられたりする事態となっております。これまでこのような事件は、たとえ起こったとしても、一部の特殊な群れ(いわゆるカルト的集団)や限られた特殊な人が起こした例外的な事件である、と捉えられがちでした。しかし、一般の週刊誌などでも取り上げられたように、もはや私たちも他人事としてこれらの事件を傍観することは許されない事態となりつつあります。こうした不祥事が起こる背景や原因について真剣に究明し、未然に防ぐ対策を講じることが急務です。そうして取り組みの第一歩として、教団・教会やキリスト教宣教団体の指導者である方々のリーダーシップのあり方について、改めて問い直し、厳しく自己点検する必要があると思います。教団・教会や宣教団体という群れの羊飼いとして立てられている指導者は、大牧者キリストに倣って、群れの羊に仕えられるためではなく、群れの羊に仕えるために召されています(マルコ10:45参照)。それで「その割り当てられている人たちを支配するのではなく、むしろ群れの模範となりなさい」(1ペテロ5:3)と勧められているのです。私たちは教団・教会やキリスト教宣教団体の代表者また指導者として立てられている者として、群れの羊を支配することがないように、互いに戒め合い、また自らを厳しく律して、群れの模範となるように努めようではありませんか。群れの代表者である方々のうえに、大牧者キリストの祝福が豊かにありますよう、お祈りしております。」
このように編集された文書は、残念ながら、問題の根本的な原因である誤った権威主義(霊的権威の悪用)に関する明白な言及も、マインド・コントロールの説明もありません。「自己点検」をするための具体的な提案も省かれています。