輸血を拒否するエホバの証人
2012.2.16『アエラ』誌、教会のカルト化問題をスクープ
2012.2.16 ハレルヤコミュニティーチャーチ(HCC)浜松教会の榊山清志牧師から暴力やセクハラを受けたとして、元信者たち四人が、榊山牧師を相手取って損害賠償を求めていた裁判の判決が、五月十九日に静岡地裁浜松支部で言い渡されました。判決文の中で、酒井正史裁判長は、時効を理由に請求を棄却したものの、榊山被告の暴力やセクハラの事実があったと認定しました。裁判の中で、被告側は、信者の教育(しつけ)のために、多少の有形力を行使したことはあったけれども、暴力と言えるほどのものではないと主張すると共に、セクハラの事実を否定していました。しかし、酒井裁判長は、原告らの供述内容は迫真的かつ具体的である上、熱傷は診断書や写真で裏付けられており、他の元信者たちの目撃証言も供述と符合するとして、「原告らの供述は信用性が高い」との結論を述べています。一方、榊山牧師の供述はあいまいで採用できないと退け、被告らの不法行為を認定しました。同日、原告団は声明を発表し、HCC浜松教会に対して、次の点を要請しています。
榊山清志・仁子夫妻は、これまでの塾生に対する暴力・セクハラの事実を正直に認め、被害者および教会に対して真摯に謝罪すること。
榊山清志・仁子夫妻は、自らの行為の責任を取って、速やかに牧師を辞職すること。
HCC浜松教会役員会は、自らの教会で起きた問題を直視し、教会役員としての責任をもって、榊山夫妻に対する適切な戒規の執行および必要な処分を行い、教会の健全化に努めること。一方のHCC側は、『クリスチャン新聞』の取材に対して、「原告らの請求がすべて棄却され、当教会が全面勝訴した結果には満足している」としつつ、暴力の事実があったと認定されたことは「完全な誤りだ」とのコメントを発表しています。