アメリカのラジオ牧師ハロルド・キャンピング(89歳)氏が、5月21日に携挙(クリスチャンが天に引き上げられる出来事)が起こり、その5ヵ月後に世界が終わりを迎えると預言していました。聖書の年代計算に基づいたとされる預言では、5月21日に、2億700万人(世界人口の3%)ものクリスチャンが突然、地上から姿を消すことになっていました。また、その時、世界各地で大地震が発生し、その犠牲者の数が数億人に上るはずでした。更に、生き残った人々が5ヶ月間、神の裁きによって苦しめられ、ついに、10月21日に世界が滅びるというシナリオを、キャンピング氏は描いていましたが、そのメッセージを人々に伝えるために膨大なお金を使って、アメリカやヨーロッパ、南米や中東の各地でビラ配布をしたり、新聞や広告版で宣伝をしたりしました。キャンピング氏の預言を信じて、仕事を辞める人や家出をする人、家族を捨てる人もかなりいたようです。実は、キャンピング氏は以前にも、1994年9月6日に世の終わりを預言したことがありましたが、「聖書の年代計算の単純なミス」によって、預言が外れたそうです。ちなみに、今回の預言も当たらないということがはっきりしてから、キャンピング氏は行方不明になっています。