カルトによる愛と憎しみと虐待
2012.2.16レイモンド・フランズ氏、死去
2012.2.16韓国の万民中央教会の創始者イ・ジェロクは罪のない人間で、キリストと同列の存在とされています。神の右の御座にはイエスが座っており、左は空いていましたが、イ・ジェロクは左の席に座る権限を得たと言います。イ・ジェロクの霊は会員を回り、貧しい人を助け、病人を癒し、問題を解決すると教えます。「私の霊は眠る暇がない。神と同じように眠ることもまどろむこともない。神の光と完全に合体している。昼は太陽、夜は月、蛍光灯の中にもイ・ジェロクの霊がある」と主張します。「今週、月を見ると私の顔が映る」と信徒に教え、「見た人は手を挙げなさい」と言うと全員が手を挙げます。次の週に「太陽を見ると私の顔が映る」と教えると、やはり全信徒が「見た」と手を挙げます。霊的な目が開かれた人だけが見えるということになっているために、信者たちは「神のしもべ」からの評価を求めて、あるいは「霊性の低い者」とのレッテルを貼られることを恐れて、そのような現象が起きます。ある徹夜祈祷会で、イ・ジェロクが「今晩、神様が来られる。自分が神様を呼び寄せるので、父も子も聖霊も来られる」と話しました。教会員は皆、白い衣を着て教会に集まりました。イ・ジェロクも同じように白い衣をまとって登場し、講壇の左の席に座りました。真ん中と右の席は空いていましたが、真ん中には父なる神、右にはイエス様が座ると言いました。全員が沈黙して神様が来られるのを待っていると、いきなり放送室から声がしました。「皆さん、静かにしてください。罪ある人の目には見えません。罪のない人には見えます。」すると、一人の女性が「見えた!」と叫びます。そのあと次々に、「私にも見える!」と叫び始めました。そこで、また放送室からアナウンスが流れます。「神様は今、イ・ジェロク牧師先生を抱き締めています。イ・ジェロク先生は神様が愛している終末のしもべです。」イ牧師は「今、神様が帰ります。さようなら。拍手しましょう」と言ってから、説教を始めます。「私は神が遣わされた終末の神のしもべ。私が呼べば、神様もイエス様も聖霊様も来られる。イエス様は旧約の約束を成就したが、私は新約の約束をすべて成就しました」と語ったとのことです。