『カルト救出全国セミナー』開催
2015.3.3健全化を目指す「メガチャーチ」
2015.6.26日本全国の100カ所以上の寺や神社に油のような液体を撒いたとして、千葉県警が金山昌秀(52歳)という、ニューヨーク在住の産婦人科医に逮捕状を出しました。まだ、身柄は拘束されていませんが、ある情報によると、マニラに身を潜めているそうです。韓国帰化人である金山は、2013年5月、IMMJapan(インターナショナル・マーケットプレイス・ミニストリー)というキリスト教系の宣教団体を設立しています。その目的は、一人一人が神に遣わされた場所(職場・学校・家庭)で献身して、主のために働くように、日本のクリスチャンを訓練するということです。金山氏の話によると、福音宣教の最前線は日本であるから、日本にリバイバルが起きないとキリストの再臨はない、ということです。また、リバイバルのカギは、日本国を覆っている悪霊との戦いに勝利することだとして、悪霊の住処になっている寺や神社に油を撒くことによって日本を清め、悪霊の力から解放するのだ、と話しています。その「清めのわざ」は、「すべて聖霊の導きに従ったことだ」そうです。ちなみに、旧約聖書において、祭司や王が職務のために聖別されるように頭に油を注ぐ儀式が行なわれました。その場合、油は聖霊を象徴しており、神の霊によって奉仕ができるようにとの願い・祈りが込められていました。また、祭壇、幕屋とそれに関係する備品に油が注がれた例もあり、俗用から聖別されて神のために用いられるようにするために行なわれました。新約聖書では、社交場の行為として、客に対するねぎらいや栄誉を表すために油を塗ることがありました。また、病人の癒しのために祈る時に頭に油を用いる習慣も、死人の身体に油を塗る習慣もあったようです。しかし、悪霊の力を打ち破るために、あるいはリバイバルをもたらすために、異教の礼拝場所に油を撒くという聖書記述は一切、ありません。金山氏は、自らを「エリヤ・クラスの預言者だ」と自負しています。「父なる神、イエス・キリスト、聖霊のそれぞれの声を聞き分けられる」とも言っていますが、その行ないは決して聖書的だとは言えません。日本の福音宣教に貢献しているとも言えません。むしろ、多くの日本人の反感を買っているのです。更に、各地での講演会において、「悪霊との戦い」や、「悪霊の追い出し」を強調するメッセージは、精神疾患のある人に精神的なダメージを与えています。沖縄などで自殺をしている人もいると報告されています。