ニューヨークで躍進するモルモン教会
2012.2.16『教会がカルト化するとき』の続編、出版へ
2012.2.16最近、既成の仏教に属する住職から、「仏教系のカルト」として注目されている宗教団体があります。その一つは、日蓮正宗顕正会(富士大石寺・顕正会)です。顕正会(けんしょうかい)は元々、富士大石寺・日蓮正宗の一つの講でした。昭和17年に浅井甚兵衛(現会長、浅井昭衛の父)が妙光寺(東京都品川区)の信徒数名と共に「妙信講」を結成したのが始まりです。1969年頃から、彼は当時、日蓮正宗宗門が否定していた「国立戒壇」(日蓮正宗の国教化)を主張し始めました。昭和50年に「日蓮正宗顕正会」と名称を改め、その後、再度、名を改めて、今現在、「富士大石寺・顕正会」と称しています。さいたま市に本部を置いている当団体は、関東地方に信者が集中していますが、日本各地に会館を作ろうとしています。信者数は、30万人と推測されていますが、団体の発表では100万人で、その大半は、高校生のようです。最近、『日蓮大聖人に帰依しなければ日本は滅びる』という本を500万部、出版し、布教活動に力を入れており、特に、高校生による伝道は活発化しています。
同じクラスの友達をファミリーレストランに呼び、「顕正会は唯一絶対の正義だ。顕正会は全世界でただ一つの正法だ」と入会を迫ります。それを断わられると、今度は、「罰が出る」とか、「地獄に落ちる」と脅迫じみた言葉を使います。それでもなお応じない場合、暴行を加えたり、監禁したりすることもあります。また、入会した者に対して、「親は魔が入っているから邪魔する」と、家族との対立を煽ると共に、「奉仕活動」を強要します。高校生たちは、学校が終わると、会館に直行して、夜中まで勧誘活動を行います。朝も、学校に行く前にまず会館へ行って、様々な活動をするのですが、苛酷なスケジュールで疲れて、事故に会ったり、学校をやめなければならなくなる子供もいます。暴行事件、監禁など反社会的行為を全国で引き起こし、カルトとしてマスコミからも注目されている顕正会に対して、既成仏教の住職たちは、「警鐘を鳴らしてほしい」と、キリスト教会にも働きかけています。