100兆ドル紙幣が物語る悲劇
2013.3.8じゃ、いつやるか?今でしょ!
2013.7.3 北朝鮮のミサイル発射や核実験に関する脅迫が毎日のように報道されている中で、多くの人々が不安を覚えていることでしょう。私も、ニュースを見ていると、6歳の時の記憶がよみがえって来ます。1962年のキューバ・ミサイル危機の時です。キューバをアメリカの侵略から守るという名目で、ソ連が核弾道ミサイルをキューバに運んで、その発射台を設置しようとしているところを、アメリカの偵察機に発見されて、大騒ぎになりました。1週間、アメリカとソ連との危険な駆け引きが続きました。どちらの国も、核戦争の臨時態勢に入りました。当時、アメリカとソ連を直接、結ぶ電話線が敷かれていませんでした。相手が何を考えているか分からない状況の中で、アメリカの偵察機が誤ってソ連の領空を侵したり、アメリカの海軍が核兵器を積んだソ連の潜水艦を追い詰めたりして、いつ核戦争が起こってもおかしくない、緊迫した状態が一日、続きました。結局、ソ連が妥協して、キューバからミサイルを撤去しましたが、本当に危機一髪でした。私は当時、6歳でしたが、父が家の地下に防空壕を造る話をしていたことを、はっきりと覚えています。
今の北朝鮮に対して、各国は脅しに乗らないようにしています。アメリカも、挑発的行為が続いても、毅然とした態度を崩しておらず、北朝鮮をなだめるために話し合いを求めたりしません。テロには一切、妥協しないという、その姿勢は正しいと言えるでしょう。しかし、相手がカルト国家であることを忘れてはなりません。カルト的な思想や権力構造には、一般常識は通用しません。カルトには、独自の世界観・価値観・行動パターンがあります。また、カルトの世界の中で生きている者は、命懸けで(自暴自棄になって)その信念を貫こうとします。そこで、全く想定外の反応が返って来ることもあります。ですから、各国の首脳がそのことを踏まえて、思慮深く対応しなければ、取り返しのつかない事態も起こり得るのです。
キューバ・ミサイル危機の時に、ケネディー大統領は真剣に祈って、神からの知恵を求めたと言われています。「こんな時に祈って、何になるのか」と考える人もいるかも知れませんが、創造者なる神は、世界の統治者として、人類の歴史を導いておられると、聖書は述べています。また、ご自身の計画に反する人間の勝手な行動を許さない、とも書かれています。
「まことに、主が仰せられると、そのようになり、主が命じられると、それは堅く立つ。主は国々のはかりごとを無効にし、国々の民の計画をむなしくされる。主のはかりごとはとこしえに立ち、御心の計画は代々に至る」(詩篇33:9-11)。
「わたしは、終わりの事を初めから告げ、まだなされていない事を昔から告げ、『わたしのはかりごとは成就し、わたしの望む事をすべて成し遂げる。』と言う」(イザヤ46:10)。
この世界が創造者なる神の御手の中にあることを覚える時、心が平安になります。明日、何が起こるか分かりませんが、みこころがなるように祈っていきましょう。