オウムの「聞き従う信仰」は素晴らしい?
2012.2.16ものみの塔日本支部代表、事故死
2012.2.16去る4月7日に、米国イリノイ州の副知事パット・クイン氏がモルモン教会のメッカであるソルト・レーク・シティーを訪れて、イリノイ州下院によって採択された謝罪文を、当教会の指導者たちに手渡しました。謝罪文は、160年前(1844年6月27日)に起きた事件に逆上る内容ですが、その事件とは、モルモン教の創立者ジョセフ・スミスの暗殺です。当時、イリノイ州のノーヴーで2万人ほどの町を作り上げていたスミスは、一夫多妻の教理を打ち出し、またそれを実践していたために、徐々に地元民の反感を買っていました。不満を抱く元教会員もいて、スミスの私生活を暴露しようと、『ノーヴー・エクスポジター』という新聞を発行しました。そこで危機感を感じたスミスは、武力によって彼らを弾圧し、事務所を荒らし、印刷機を壊しましたが、反逆罪の疑いで逮捕され、反対者の拠点であったカセージの牢獄に監禁されました。牢獄にいる間、スミスは町の暴徒たちに襲われ、殺されたのですが、その責任は当時のイリノイ州政府にもある、と謝罪文は述べています。「なぜ今頃、謝罪文か」と疑問の声も上がっていますが、イリノイ州側に、それなりの思惑があるようです。クイン副知事は、謝罪文を提出した後、モルモン教徒に対して、「是非、我が州にある、モルモン教の歴史にかかわる場所を見に来てください」と呼びかけました。イリノイ州が経済的に潤されることを期待しているのでしょうか。モルモン教会は既に、多額の資金を投資して、当時のノーヴーの神殿や住居を再建したり、退職したモルモン教徒も住み着くようになっています。しかし、地元民は、モルモン教会の動きに、不安と警戒心を持っており、緊迫した状況が続いています。