深刻化する日本のキリスト教界におけるカルト化問題に対して警鐘を鳴らすために、『「信仰」という名の虐待』がこの度、いのちのことば社より出版されました(パスカル・ズィヴィー、福沢満雄、志村真著、定価八五〇円)。実にタイムリーな本だと思います。パスカル氏は問題の原因を探り、福沢師は実際に傷を受けた人々の声を紹介し、志村師は問題を起こしているグループの宗教思想を取り上げています。非常にデリケートな問題ですが、本書を通 して虐待の実態が注目され、その解決策が検討されるようになることを祈ってやみません。また、ウィリアム・ウッドが別 の各度から同じ問題を扱った、『教会のカルト化危機を救う霊的識別力』も同様に、今年の11月に、いのちのことば社より出版されることになりました。内容は次のとおりです。第1章:『指導者に従え?』、第2章:『熱心だから正しい?』、第3章:『聖書を用いているから安心?』、第4章:『不思議なことが起こるから間違いない?』、第5章:「迫害こそ真の宗教の証し?』。また、本書の内容を抜粋した連載記事が、9月から『クリスチャン新聞』に載る予定です。