幼少期にエホバの証人の長老から性的虐待を受けた、米国サンディエゴの男性の訴えが10月31日に認められ、それに対してものみの塔聖書冊子協会は、被害者に1350万ドル(約15億円)の損害賠償の支払いが命じられました。被害者はホゼ・ロペス(35歳)など8人で、1982年から1995年まで、ゴンザロ・カンポス(リンダヴィスタ・スペイン語会衆長老)から虐待を受けています。弁護士アーウィン・ザルキン氏の話によると、裁判官が判定した高額な賠償金はロペスさんが受けた虐待の衝撃の大きさを反映しているそうです。ロペスさんは未だに、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状、依存症や信頼感の欠如などの問題で苦しんでいる、とのことです。更に、ザルキン氏は、「損害賠償はものみの塔が何年もの間、この問題を隠蔽し、複数の子供たちが傷つく結果を招くことになった許しがたい行為に対応したものである。彼らは犯罪を保護し、かくまったのである」と述べています。