この働きの始まり
47年前に宣教師として来日した時、私はカルト問題と関係のある働きをすることになるとは、夢にも思いませんでした。一般的な伝道活動に励むつもりでしたが、結婚したばかりの妻と新居を構えた1980年の5月に、エホバの証人の婦人の訪問を受けました。
初めは家の玄関先で10分間の立ち話をしただけですが、やがて、その方が毎週のように来られるようになって、その都度、上がっていただいて、ものみの塔聖書冊子協会の教理について話し合いました。
エホバの証人の話を聞いたり、彼らの出版物を読んだりしているうちに、二つのことを考えました。一つは、彼らに聖書の本当の教えを伝えなければならないということ、そして、もう一つは、この集団は日本の社会に大きな悪影響を及ぼすだろう、ということです。
この働きの拡大
その後、アメリカより100冊以上の書籍を取り寄せて、異端(聖書の基本的な教えを曲解する偽キリスト教)、カルト(人間社会に破壊的結果をもたらす危険な宗教団体)、マインド・コントロール(信者が指導者に依存するようになる精神状態)に関する本格的な研究を開始しました。
やがて、自分の研究したことを本にまとめることができました。1983年に『エホバの証人とキリストの証人』、1985年に『モルモン教とキリスト教』を出版しました。本の反響に応えて、日本各地のキリスト教会で講演会を開いたり、本を通して救われた方々のフォローアップをしたりしました。また、想定外のことでしたが、カルトの問題で悩んでいる被害者家族の相談を受けるようになったのです。
1988年に、ついに一つの決断を迫られました。このまま教会中心の伝道活動を続けるか、カルト問題で困っている方々を助けるために献身するか、という決断でした。しばらく考えて、神の導きを求めた末、後者の道を選びました。小さな始まりでしたが、徐々に協力者が与えられて、今現在、5カ所に支部を設けています(岡山、愛媛、大阪、神奈川、静岡)。また、東北、北陸、九州の牧師、及び一般な信徒や元カルト信者の協力を得ながら、救出活動を行なっています。
更に、この働きを進めていく中で、カルトの脱会者のフォローアップの重要性を認識するようになり、1998年頃から、『カルト研究リハビリ・センター』のビジョンを掲げました。カルトから救われた方々を受け入れて、リハビリ・カウンセリングをするための施設です。多くの方々の祈りと支援によって、2001年の12月にセンターができました。これまで、数百人もの方々がカウンセリングを受けて、傷が癒され、立ち直っています。
この働きのビジョン
真理のみことばをまっすぐに説き明かしつつ、私たちは異端の教えによって惑わされた人々を救いに導くために、また、カルト教団で傷つけられた人々を癒すために、以下のビジョンを掲げています。
カルト研究リハビリ・センターの運営
キリスト教会のカルト化問題に対する働き
カルト問題に関する情報の伝達
講演活動
マスコミに対する啓蒙活動
以上のビジョンの実現のために、多くの方々の祈りと経済的な支援が必要です。私たちのビジョンに賛同し、この働きに協力してくださる方は、真理のみことば伝道協会の本部まで、ご連絡ください。 (会員の募集)
昨日、ウイリアム・ウッド先生の「『永遠と復活』に対する反証」のYouTubeを拝見しました。三ヶ月ほど前に、大川先生の本をある人からいただき、読んでみて、本当に心が痛みました。これが、大川先生にとって、“遺言”のごとくの信仰告白なのかと思うと、残念でなりませんでした。それで、ウッド先生のYouTubeを拝見して、魂が救われる思いになった次第です。真理の力を改めて感じ、さらにウッド先生の語られる姿勢にも教えられました。相手を裁くことなく、尊敬の念を保ちながら、しっかりと「愛をもって真理を語る」お姿に感動いたしました。私も伝道者のはしくれですが、このところ日本のクリスチャンのひ弱さに自分の心まで気落ちしておりましたが、先生のメッセージをお聴きして、「これぞ、主からの使命を果たす者の姿」だと示され、なえていた心がとても強められました。相手がどういう反応をしようとも、真理のみことばをまっすぐに語るなら、主がみわざをなしてくださるのだ、と確信できました。心から感謝いたします。セカンドチャンス論は、日本のリバイバルを妨げ、クリスチャンから伝道意欲を失わせるものだと思います。ウッド先生がタイムリーに語られた反証が多くの迷える魂を主のもとに導く助けとなりますように、心からお祈りしております。なお、これが小冊子になっていると聞きましたが、どうしたら手に入るでしょうか。お茶の水オアシスあたりで購入できるでしょうか?